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▪️Dr.Isuruインタビュー

 

今回、アーユルヴェーダサロン Sri Saumuya(スリサウムヤ)をオープンするにあたり、サロンの命名に始まり、オイルのセレクト方法等、多くのご尽力をいただいたDr.Isuruのインタビューを掲載させていただけることになりました。

             

<<経歴>>

スリランカコロンボ生まれ。

スリランカ国立コロンボ大学アーユルヴェーダ学部を卒業。

大学病院にて3年間ドクターとして医療に携わったのち、2014年来日。

東京大学大学院在学中。

現在は勉学の傍「みんなのアーユルヴェーダ」を立ち上げ、アーユルヴェーダを広める活動を行っている。

 

Q1:スリランカに生まれ育ちアーユルヴェーダドクターとして勤務された後に日本へ来日、現在東京大学大学院在学中とのことですが、来日したきっかけと大学院で学んでいることを教えて下さい。

 

私はスリランカで生まれ育ちましたが、スリランカは一年中温暖な気候で自然に溢れ、私は子どもの頃から自然が大好きでした。

スリランカでは、アーユルヴェーダはいつもそこにあって、自然の中でこころ豊かに生きることを教えてくれました。

高校生のとき、アーユルヴェーダをもっと詳しく知ろうと読んだ本がきっかけで、アーユルヴェーダドクターになることを決めました。

医者になれば、多くの人の助けとなって、世界に貢献できるという思いもありました。

2005年コロンボ大学に入学し、2010年に卒業しました。

大学病院にて3年間アーユルヴェーダドクターとして医療に携わったのち、2014年来日、現在は東京大学大学院で、創薬研究をしています。

スリランカのアーユルヴェーディックな薬草を使って糖尿病の薬を開発する実験を行っています。

 

Q2:スリランカと日本では気候や食事、そして私たち人間の体質も異なると思うのですが、実際に日本で暮らしてみてどのような印象をうけましたか?

 

日本人の親切さや温かさ、礼儀正しさに感動する一方で、同じアジア圏ということでどことなくスリランカの懐かしさを感じます。

日本には四季があり、気候や植物や動物など季節によって多くの楽しみがありますが、スリランカは雨季と乾季の二季に分かれていて一年を通して高温多湿です。

 

食事に関してはスリランカではライス&カレーを毎日食べますが、日本は国際色豊かで数多くの食事を楽しむことができますね。

その点ではスリランカと大きく異なっていると思います。

スリランカも日本と同じく米を多く食べる文化です。

しかし日本のようにお茶碗で食べるというわけではないので炭水化物過多になりやすく、また紅茶やスイーツはとても甘くいので近年糖尿病にかかる人が増えてきています。

日本人に関しては、肌トラブル(アトピーなど)に悩む方が多いと感じました。

こうしてみてみると、文化や気候や食事、体質は異なりますがアーユルヴェーダは五元素をもとに自然原理に基づいた生命科学なので、日本の方にも大いに役立つ理論であると思っています。

 

 

Q3:スリランカでは毎日ライス&カレーをたべているとのことですが、日本の食事についてどうお考えですか?

 

和食はとても美味しく、素晴らしい文化だと感じています。

一概に日本食だから、というような判断はできませんが、醤油味噌など塩分を含む味付けが多いのでPitta性の疾患が多くみられるようにも感じました。

世界中どの国でも、どのタイプの人でもアーユルヴェーダの理論は大いに役立ちます。

ぜひ、できる範囲で食事を見直してみると健康に日々過ごせるのではないかと思います。

 

 

Q4:私もスリランカでの生活を通して感じますが、古き良き時代の日本は今のスリランカにとても似ているように思います。現代、競争社会と言われる日本では働く多くの人が時間に追われ、インスタントフードや外食が多くなり、また文明の利器によって運動量が減った結果、メタボやがんなど、数十年前にはそれほど多くなかった病気で毎年多くの人が命を落としています。そんな混沌とした現代日本において、アーユルヴェーダはどのような効果があるとおもいますか?また忙しい現代人にどのようなアドバイスをおくりますか?

 

アーユルヴェーダの基本の浄化の流れは「1.食事法のや生活スタイルの改善」「2.ハーブなどの薬の服用と薬草オイルによる浄化」という順番で進めていきます。

「2.ハーブなどの薬の服用と薬草オイルによる浄化」はアーユルヴェーダドクターによってすすめられますが(日本のセラピストでも、オイルマッサージ等の浄化を行うことができます)みなさんが取り組みやすい「1.食事法のや生活スタイルの改善」のことについて、お話したいと思います。

まず一番大事なのは食事です。

アーユルヴェーダでは季節や時間によってつかさどるエネルギーが変化すると考えられているので、食べ物の内容や量、食べる時間などはとても重要です。

またその人の体質に合った食事を摂ることが大切と考えられ、すべての人が同じ内容の食べ物や量を摂ればいいというわけではありません。

この辺りのお話は深くなってしまうので、SriSaumyaのりえさんが行うワークショップに参加したり、私のサイトをご覧になってください。

すべての人に言えることは「新鮮な食事」「エネルギーのある食事」を心がけることです。

インスタント食品やファーストフードなどはアーマ(毒素)をためやすく、体だけではなく精神にも影響を及ぼします。

忙しい毎日でもできるだけ手料理を心がけてほしいと思います。

また、日本に来て不妊症に関するお悩みを多く聞きます。アーユルヴェーダにはダートゥという代謝理論がありますが、食事によって取り入れた栄養素は7つの段階を経てオージャス(生命エネルギー)となります。

生殖器に栄養がいくのはその7番目になります。不妊症には様々な原因がありますが、食事もその1つですので女性の方は特に意識をしていただきたいと思います。

また、定期的なデトックスも有効ですので是非りえさんのような素敵なアーユルヴェーダサロンに足を運んでください。

日本でもアーユルヴェーダが普及し始めていることに喜びを感じます。

ぜひ、皆様の生活が輝かしいものになり、幸せを大いに享受する人生を送ってください。

 

 

 

 

 

 
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